Sunday, May 08, 2005
紅色新聞兵—ある中国人写真家の文化大革命をめぐる彷徨

紅色新聞兵
とにかくすごすぎるドキュメンタリー写真集です。中国を吹き荒れ消えていった未だに全貌が明らかになっていない犠牲者が数百万〜2000万以上にのぼるといわれている文化大革命を記録した唯一の写真集なのだから。
著者でありカメラマンの 李 振盛《リー チェンション》 が撮影した写真を時系列に詳しいキャプション付きで並べたものだけに決して全貌が明らかになるというわけではありませんが、それだけに1人称視点の重みを感じます。
この写真集はグロテスクな銃殺死体が並べられているわけではなく、それまで地方の権力者であったり普通の人であったりする人々が突然ブルジョワと呼ばれ糾弾されていく糾弾会の様子一つ一つが記録されています。しかしそれらの写真が見せる権力党争や集団ヒステリーの様子が何よりもグロテスクだと思いました。
重みのある内容を「写真で時代を見せる。」という確固たる手法で手堅く伝えてくれる意味でも良書。
ちなみに表紙は毛沢東語録を模したものだとか。
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